どんなプロカメラマンでも勝てない相手がいるという事実

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こんにちわ。

フリーランスカメラマンの高野です。
ウェディングやアーティスト写真、フード写真、企業写真などなど
色々な写真を撮影させて頂いております!

今回はどんなに凄いカメラマンでも写真が勝てない相手がいるということを書いていきたいと思います。

レスリーキー、アラーキー、森山大道、篠山紀信などどんな人かは知らなくても、プロカメラマン・写真家として知っている方がほとんどだと思います。

ただ、そんな名だたるカメラマンでも勝てない相手がいるのです。
写真は表現の一つであって、戦うものではないですが、表現として勝てないと記載しております。

まず写真の良さの定義をはっきりさせないといけませんが、
今回の記事内での定義については「被写体らしさを引き出す」写真が良い写真だとさせてください。

今までカメラマンとして何百人もの人に出会って、撮影をしてきました。
その撮影の中で、どんな撮影であっても気にしていることは「その人らしさ」を少しでも多く引き出して写真に収めることです。

その人らしさという見えないものをどう収めているのかと思われる方もいるかと思いますが、
そのらしさというものは間違いなく存在し、写真に残ります。

同じ表情だとしてもらしさが出ている表情と出ていない表情がわかります。
それはなんとなくの雰囲気かもしれませんが、間違いなくあります。

さてさて、前振りが長くなってしまいましたが、勝てない相手を発表します。

それは家族と親しい友人です。

その理由は過ごしている時間の長さが圧倒的に違うこと。

カメラマンとしてお客様と接する時間は短ければ、撮影中だけ。長くとも打ち合わせの数時間+撮影中です。その中で、その人となりを理解してさらに表現していくということはほぼ無理です。もちろん全力で理解につとめ、表現できるようにあの手この手を使いますが、どうしても完全には引き出せないです。

ただ、家族は生まれてからずっと何十年も一緒にいたり、友達であっても10年以上はお互いのことを知ってます。その同じ時間を過ごした中で、どういう人でこういうことされると嬉しくてなど、そういった蓄積があるはずです。

そうした蓄積から撮影のときに、笑える冗談をいったり、少し恥ずかしくなったり、懐かしい話をしたりできることで、どんどんその被写体の素の部分が見えてきます。

そこを撮影できればその人らしさという、見えないものは写真に間違いなく収めることができます。

20歳の男性(女性)を撮ったとして、
自分はライティングや構図を完璧にして、コミュニケーションを撮りながら撮影。
20歳の方が孫になるおじいちゃんが何気なーくコンデジや写ルンですで撮影。

同じ被写体を撮影したとしてもおじいちゃんが撮影した写真には勝てません。

本当に何気ない1枚だったとしても、そこにおじいちゃんの愛情が詰め込まれており、
お孫さんも照れだったり嬉しい気持ちだったり、いろいろな表情が出てきて、誰も撮れない最高の1枚になります。

それはどんなプロでも撮影できないもので、かけがえのない写真になります。

長い時間をともに過ごしたという過去は変えられませんが、プロカメラマンとしてお客さんと出会ったときからずっと関係は続いていくと思っているし、続かせていきたいと考えています。

 

過去をイメージして撮影していくことは上記の通り、長い時間をともに過ごした方には太刀打ちできませんが、未来を想像して撮影することであれば負けません。

こういう未来があるから、この写真を今残しておくという考えのもと撮影しております。

未来でこの写真をみた二人の子供はこういう反応して、こういう会話が生まれて、家族の中で思い出話で盛り上がったりしていくんだろうなぁと撮影中にイメージしています。

そういう意味では格好良くいうと未来を撮影していると言えるかもしれません笑

これからもたくさんの方々と出会って、その方々の未来を想像しながら、過去を大事にしながら全てひっくるめて写真に思いを乗せていきたいと思います。

 

余談ですが、結婚式のプロフィールムービーで、二人の幼いころの写真を見るのが大好きです笑

それを撮った両親の気持ちが伝わってくるようなどれも良い写真で、凄くぐっときます。

 

高野和希

 

 

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